2009年 04月 29日
イメージの葛藤 |
意識に直接与えられるもの。「見る」という行為に付随するやましさ、について。対象を見るとき、見ようという意思と同時に、見ないようにしようという禁止が生じている。禁止と侵犯の均衡に存在できる想像力、これを誤解があるけれどわかりやすく言うと「やましさ」みたいなもの。ひとつの対象を見るときに同時に立ち現れるイメージが、ひとつの像を結ぶまでに経るこの一連の葛藤を、視覚的に固定できないか…と考えている。
どこまで見ているようで、どこまで見ていないのか。認知科学的な側面からは、視覚認識は結構適当なものだなってことが言える(例えば奥行きの処理)のだけれど、この処理についての科学の正さとは別に、私たちがなんとなく目をそらしている「やましさ」みたいなものがある。想像力なのか憧れなのか、肉体的無意識なのか。
それにしても、金縛りのときに体験する幻覚(夢かな)は本当にこわい。
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by dollhysteria
| 2009-04-29 22:44
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